café Rogersに
いたるまで vol.2

こんにちは、管理人のU2です。

café Rogersにいたるまで

こんにちは、管理人のU2です。 「café Rogersってなに?」ということを振り返り、なぜ立ち上…


前回の続きとしてvol.2をお届けいたします。

東京 Café de Monk

2017年11月。東京でカフェデモンクが開催されていることを知りました。

豊島区の金剛院では、神職と僧侶、そして大正大の臨床宗教師研修生が参加していました。

「臨床宗教師?」

父が肺がんで闘病中に読んだ、あの看取り先生岡部医師が考案した日本版チャプレン、心のケアを提供する宗教者のことではないか!

まさかこのような場所で出会うとは思いもよらず、正直「呼ばれている」と感じてしまいました。

だが残念なことに私は無信仰者です。

それでも何か関わる術はないものかと質問したところ、上智大学で一般向けに学べる講座があると教えてもらいました。

グリーフケア研究所認定「臨床傾聴士」

2018年4月。上智大で開講しているグリーフケア人材養成講座に通うことになりました。毎週水曜日の夜間と土曜日に授業があり、2年間はあっという間に過ぎていきました。

座学では、宗教学というこれまで遠ざけていた分野を中心に学びましたが、齢を重ねたせいか旺盛な知識欲のもと飽きずに授業を楽しむことができました。

グループワークでは、人の”気持ち”という厄介なテーマを探求することとなり、持ち前の妄想力を発揮し、見えないものが頭の中に浮かんでくるという不思議な体験もさせてもらいました。

この講座は、グリーフケアを目指さずとも、自分探しをしている社会人にとって自分自身を棚卸をするよい機会になるように思います。

結果、臨床宗教師ではなく臨床傾聴士という資格を得ましたが、いまのところ、資格を活かした活動は何も行っていません。5年間なのでもうすぐ失効することになりますが、もったいないことをしてしまいました。

しかしながら、キャアコンサルタントとしてキャリアについての悩み相談に応じる傾聴と、悲嘆の人に対峙する際の傾聴とは、まったく次元の異なるものであることは十分理解できました。そして、対話において傾聴がいかに重要であるかをワークを通じて体験することができたのは、何ものにも代え難い経験となりました。

そして、やはり問題解決志向は脇に置き、もっと傾聴力を高めようとの思いに至りました。それはきっと、私にとって避けて通ることのできない克服すべきこの世の課題なのだろうと思います。

(続く)

この記事を書いた人

BARISTA
café Rodgersの企画・運営をしています。対話のことを中心に、不定期ですが投稿しています。「第三の語る場」が世の中に喜んでもらえるよう頑張ります。